うどん
以前は王子製紙の船で自衛隊の輸送部隊やトラックあんちゃん達に混じって、東京湾から徳島へ一泊の貨物船の旅と洒落込んでいたが、徳島から高知は地図上は隣なのに以外と遠い。知人が救急搬送された際、土佐に手当てができる病院が空いてなかったので徳島までヘリで搬送された、その程度に実のところはアクセスが悪いので、土佐へ行くのに瀬戸大橋を使い、坂出を通るようにしている。
坂出はうどんで名高い香川県である。県民は朝も昼もうどん、夜も時々うどん、本当に年がら年中うどんを食べている。そんな場所を素通りして行くのも水くさい話なので、今年もうどんを食べた。
薄く色づいた出汁に純白のうどんを泳がせ、そこにネギを散らし、おろし生姜を添える。その姿は少女が初めてドレスを着たような、大人の女性に変わる瞬間のような風情である。そんな官能的なうどんを食べさせる名店があっちにもこちらにも、選ぶだけでもクラクラするほどあるのだけど、本日はどこも休み。やーすーみー。
で、食べたのはカレーうどん。業務用のカレーをうどんにかけて福神漬けとネギを添える。少女が大人に変わるというよりも、「どすこいどすこい、ごっつぁんです」という風情だけども、これはこれで美味しかった。夏のカレーは偉いな、ハラショーカレー。